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こちらから「知っておきたい 日本仏教文化事典」の内容の一部が立ち読みできます

2015/01/16

「仏教出版」初の新刊書籍をご案内します。
弊社は、2013年末より営業を開始、早1周年を迎え、2014年春に法人となり順調に活動させていただいております。
これも多くの御寺院様の支えがあればこそと感謝しております。
この間、四季社在庫の販売だけでなく、オリジナルな出版物をとの声をいただき、施本としてお使いいただける
「曹洞宗檀信徒の生き方学としての 傍訳修証義副読本」などを発刊してまいりましたが、いよいよ本格的な書籍を上梓いたします。

5月5日発刊予定
「知っておきたい 日本仏教文化事典」

日本文化の源流を探ねると
          そこには仏教がある。

■目次



1 茶道
茶道サンプルページ


〈概論〉
六波羅蜜と八正道のちがい
茶道で「和敬清寂」といわれる理由7
茶道で師匠と呼ぶのはなぜか
師資相承の教え
茶道でも奥儀は以心伝心である
まだまだ修業が足らぬ
禅の日本への伝来について
茶の伝来は鎌倉時代ではなく奈良時代
栄西による抹茶の伝来    25
宇治茶の始祖は、栄西ではなく明恵
道元は、寺院での喫茶の習慣をもちこんだ
大徳寺はなぜお茶と縁が深いのか
利休の切腹と大徳寺の山門事件
「台子の嗣法」は、一休から村田珠光に伝わった
能阿弥は茶道の心得があった
室町時代の茶の湯
わび茶の村田珠光は「喫茶去」で開眼した僧侶であった
「きれいずき」は綺麗数奇と書いた
四畳半の誕生と維摩居士
武野紹鴎のわび茶は「かじける」の精神から生まれた
利休と「修行としての茶道」
「わび」と「さび」は、この二首でわかる
「にじり口」と仏教の平等思想
「床の間」の原型は仏壇である
台子から台目構えへ
露地とは通過儀礼の場所
ちゃわんを唐物から和物に転換
織部の茶
懐石料理と仏教との関係
懐石料理の起源は禅僧の「石を抱く」から
和菓子と茶道

2 華道
華道サンプル頁

〈概論〉
花は、供養の第一である
小野妹子の隠居生活
仏前の供花
平安時代の「もののあはれ」
「もののあはれ」に仏教的無常観がミックスされる
室町時代に華道は成立した
「よろしき面影」とは浄土に咲く花々のことである
利休の花の思想は「立て花」を否定した
立花の大成
江戸時代の花道は「抛入花」が主流になる
江戸時代に「花道」の根幹に仏教を置いた
技術面では易学や陰陽道の概念をつかう1
いけばなの理論化
江戸から明治への花道
明治時代の「花道」界    88
明治以降は「生け花」と「盛り花」の二本軸で展開する
盛花・投入花は大正時代に流行した

3 日本庭園
日本庭園サンプルページ

〈概論〉
日本最古の庭園
『日本書記』と庭園づくり
寝殿造庭園と浄土思想
寝殿造の庭園とは
浄土式庭園とは
鎌倉時代の庭園
残山剰水の造園法
枯山水と禅思想
禅の基本理念と日本庭園
書院造庭園
鑑賞式庭園
茶庭
江戸時代の廻遊式庭園
小堀遠州と庭
作庭術の「乞はんにしたがう」精神
「四神=山川道澤」説とは何か
天地人の思想
五行の思想
江戸時代に出版の『築山庭造伝』という名著
築庭技法として「真」、「行」、「草」とは何か
真の庭
行の庭
草の庭
日本三名園
金沢の兼六園
岡山の後楽園
水戸の偕楽園
忘れてはならない石立僧たち

4 能
能サンプルページ

〈概論〉
世阿弥の生涯と仏教との出会い
草木国土成仏の思想があらわれた作品群の粗筋を紹介
密教思想の反映した作品群の粗筋を紹介
法華経思想の反映した作品群の粗筋を紹介
念仏思想がみられる作品群の粗筋紹介
因果思想の色濃い作品群の粗筋を紹介
その他の仏教思想のただよう作品群の粗筋紹介

5 武士道
武士道サンプル頁

〈概論〉
運命の甘受は仏教が教えた
死の思想は仏教が教えた
武士の発生
武士道を構成する概念は何か
忠君思想は仏教からではなく神道から
儒教から政治道徳を取り入れた
武士は禅僧から何を学んだのか
武士と名僧のエピソードに学ぶ①(江戸時代以前)
武士と名僧のエピソードに学ぶ②(江戸時代の武士と名僧)

6 日本語
日本語サンプル頁

〈概論〉
訓読はいつどこではじまったか
かなの発明
なぜ母音は「あいうえお」の順なのか
悉曇文字の研究と明覚という天台僧
「いろはうた」は誰が作ったのか
本地垂迹説は国力の充実から唱えられた
仏教を起源とした日常語

7 商業
商業サンプル頁

〈概論〉
蓮如の思想
浄土真宗と商業活動
能登半島の七尾の真宗門徒
富山の薬売りと報恩感謝の精神
北前船と真宗の布教活動
近江商人の自利利他の精神
『金持商人一枚起請文』を実行した豪商
近江商人の質素倹約ぶり
鈴木正三の思想
正直な商売をせよ
商売することは業障を消滅させることだ

8 衣服
衣服サンプル頁

〈概論〉
縄文時代・弥生時代
古墳時代
飛鳥時代
奈良時代
平安時代
鎌倉・室町時代
安土・桃山時代
江戸時代前期
江戸時代後期
明治時代
大正時代
学生服は軍服がモデル、セラー服は大正時代末から
昭和の時代    298
戦争中は、男性は国民服、女性はもんぺ姿だった
袈裟の歴史

9 食事
食事サンプル頁

〈概論〉
日本の食文化の歴史
精進料理小史

10 建築
建築サンプル頁

〈概論〉
飛鳥・奈良時代
柱に対するこだわり
平安時代前期
平安時代後期
建築の国風化は屋根から
壁のない室内    340
障子とふすまの誕生
明かり障子と平清盛
鎌倉時代
室町時代
江戸時代
明治・大正時代

11 音楽
音樂サンプル頁

〈概論〉
仏教音楽の起源
音楽は仏教伝来と同じく百済から伝わった
中国から経由の音楽は仏教とは無縁だった
平安貴族にとっての音楽
「舞楽四箇法要」とは音楽を伴う法要
平安時代に「供養舞」と「入調舞」に分かれた
「菩薩の舞」は行基のエピソードを伝えたもの
伽陵頻の舞は祇園精舎で舞われたもの
「胡蝶の舞」は日本で創作された
往生思想との関係
平等院鳳凰堂に描かれた楽器の種類
「来迎のとき」どんな音楽が聞こえるのか
来迎の図をなぞった宗教演劇が行なわれた
「往生講」の音楽とは
音楽演奏とは浄土を再現することである
声明は日本音楽の源流か
表白や講式は、声明から生まれた
和讃・御詠歌・踊り念仏
「荒城の月」は今様の形式を応用したもの
今様を謡えば、往生まちがいなし
「黒田節」の原曲は今様にある
室町時代には箏が流行していた
琵琶法師と筑前琵琶との関係
琵琶法師が三味線の生みの親
極楽往生を願うがゆえに演奏を行った琵琶法師
演奏すれば、罪が軽くなるという信仰
演奏をしていれば地獄に堕ちることはない
浪花節の起源は、仏教の説教節にあった
猿楽法師が仏教をやさしく解説した
江戸時代と八橋検校
三味線と端唄の音楽
明治時代のお座敷芸

12 美術
美術サンプル頁

〈概論〉
日本美術のあけぼの
飛鳥・奈良時代は、仏教受容の時代
白鳳時代とは
奈良時代(天平時代)
仏教の美術が花開いた平安時代
鎌倉時代
室町時代
桃山時代
茶の湯と工芸美術
武士道と美術
調度品のなかの美術
江戸時代
歌舞伎の衰退と浮世絵の誕生
十八世紀の日本絵画を整理してみましょう。
江戸時代の美術工芸品    437
工芸美術にこそ日本美術の粋がある

13 文学
文学サンプル頁

〈概論〉
無常観の系譜
仏教で無常観をたてる理由は
無常観をいだき、執着心を去る
隠者の文学
浄土絵画を観てから信が生まれた
『更級日記』の阿弥陀仏の夢は彼岸信仰の現れ
浄土思想と平安時代
女性成仏の思想
因果応報思想の系譜
理論面で因果応報はどう説かれているのか
業思想が「自業自得」という考えを生む
『源氏物語』と因果応報
ポジティブ志向の因果論
逆境にめげない日本人
西郷隆盛の逆境
上杉鷹山の逆境
二宮尊徳の逆境
中江藤樹の逆境
日蓮の逆境



コラム

道元とお茶
野だては日本人特有の空間認識
日本文化は「坐る文化」である
王朝文学は「はかなし共同体」
翁の「とうとうたらり」は、極楽浄土のことである
薪能と幽玄
鈴木大拙のいう「日本的霊性」とは何か
日本文化は、木の文化である
格子戸をくぐりぬけ、♪♪
アルカイックスマイルの仏像は止利仏師の作
『源氏物語』の中の絵画論
鳳凰堂の阿弥陀如来像は、和風彫刻の嚆矢です
彫刻界の鎌倉ルネッサンスのリーダーは運慶か快慶か
仏教の無常観と因縁思想
なぜ仏教は日本によくなじんだのか