仏教出版では新刊「儀礼学概論」をリリースいたしました。

2017/09/25

「儀礼学概論」
A5判 横組み 560頁

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著者
キャサリン・ベル(Catherine Bell)サンタ・クララ大学教授(1985-2008)。1982-83には日本に滞在し、聖心女子学院と国際大学に在職した。2008年没(満55歳没)。著作には本書の他にRitual Theory, Ritual Practice (1992) などがある。
 


木村敏明

神奈川県生まれ。東北大学文学部卒業後、同大学院博士課程後期三年の課程修了。博士(文学)。弘前大学講師、東北大学准教授、ハーヴァード・イェーンチン研究所客員研究員などを経て現在、東北大学大学院文学研究科教授。専門は宗教学、宗教人類学でインドネシアをフィールドとした調査研究に従事している。


早川敦(祥賢)

東北福祉大学特任准教授(2015年より)。曹洞宗地蔵寺徒弟。Ph.D.

本書では、儀礼という現象のさまざまな次元をより総体的かつ実際的に紹介することにしようと思う 。第一部では儀礼と宗教に関する理論の歴史を総括し、第二部では儀礼および儀礼類似行為がどのように多様なあり方で存在しているかを述べ、第三部では人々を儀礼の実践に―あるいはまた儀礼の理論に―向かわせるコンテクストを形作っている社会的、文化的生活について、それらがどのように織り上げられているかを詳述する。

(本書「はじめに」より)
 

推薦のことば

佐々木宏幹(駒澤大学名誉教授・国際宗教研究所常務理事)

本書は宗教人類学的な儀礼研究の標準的な教科書であり、本邦初訳である。原文(英語)は、すこぶる難解な文章であるが、訳文は実にわかりやすく宗教学や人類学の教科書・サブテキストとしても最適である。
 

第一部 儀礼研究の歴史

 儀礼と宗教に関する理論の歴史を総括

第一章 神話と儀礼

第二章 儀礼と社会

社会的結束についての初期の諸理論

第三章 儀礼の象徴、統語論、実践

第二部 儀礼活動の諸相

第四章 儀礼行為の基本的類型

第三部 儀礼生活の文脈

第六章 儀礼の密度

第七章 儀礼の変化

第八章 儀礼の物象化

参考文献