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法話のヒントとなる薀蓄が満載の書「薀蓄法話のヒント辞典」 [既刊紹介]

投稿日時:2014/03/29(土) 11:42

 本書「薀蓄法話のヒント辞典」は、仏教に関係の深い「漢字」や、日常使われている「仏教語」などを手がかりに、法話展開に役立つ話題を満載し、必要な項目を簡単に見つけ出せるように編集した法話のヒント辞典だ。

 第一章には宗祖にちなむ話題。各宗祖のプロフィールや、法話の素材となるエピソードを収録する。

 第二章には、漢字一文字に込められた意味と解字とともに、漢字の薀蓄を法話として語れる法話例を収載。たとえば「愛」。仏教では「渇愛」として苦しみの源泉のように語られているが「愛」は、心を汚す「渇愛」とともに「敬愛」という二面性を持ち、必ずしも否定されるものではないという肯定的な面もあるという意外さなどを、法話で説くことができる。

 第三章は日常に根付き、普段それと意識しない仏教語をとりあげ、檀信徒がうなる薀蓄を語れる話題を収録。
たとえば「愛嬌」。「愛嬌を振りまくというときの『愛嬌』という言葉がありますね。これは元来仏様の慈悲深く温和な表情『敬愛相』から、尊い振る舞いを敬愛することを愛嬌、仏教読みでは『あいぎょう』と言ったのです……」といえば、法話のマクラとして聴衆を引き付けることができるだろう。

 第四章は、「一期一会」など数詞の入った仏教語。「茶道で用いられている言葉ですが、実は仏教由来で……」のように意外性を持った薀蓄を語ることができる。
第五章は、日本語となった梵語、すなわち古代インド語を扱う。インドの言葉が日本に伝来し日常の言葉として根付いていることを法話に盛り込むための話題を収録。
「舍利」は、梵語の音写で聖人の遺骨のことだが、日常的な俗語で白いご飯のことを言う。それは何故……から始まる法話をしてみよう。

 第六章は、「有象無象」などの四字熟語の仏教語。
 
 日常に根付いている多くの言葉が、仏教由来だと説明し、法話を展開していける話題を満載している。身の回りの話題から法話に導入するための実践的な薀蓄法話素材を活用していただきたい。
 



ご購入はこちら「薀蓄法話のヒント辞典
監修
松原泰道
佐藤隆賢
藤井正雄
即真尊のう
 
B5判 上製本 324ページ 見出し語索引付き
第三刷発行
定価18000円+税

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